本郷中学校 2021年度入試について
本郷中学校は、言わずと知れた人気男子校ですが、いよいよ2021年度入試より高校募集が停止となります。それに伴い2020年度入試で第1回、第2回の募集定員が各20名増員されました。2021年度では、入試日程、募集人員共に変更はありません。
①入試日程と募集人員等
第一回：2月1日：100名：4教科（国算社理）
試験当日の19時に合否発表。手続締切は2月2日15時。
第二回：2月2日：140名：4教科（国算社理）
試験当日の19時に合否発表。手続締切は2月5日15時。
第三回：2月5日：40名：4教科（国算社理）
試験当日の19時に合否発表。手続締切は2月6日15時。
・繰上合格は、複数回受験者から選出。
・出願は「Web出願のみ」
②入試問題作問の基本方針
国語
（一）漢字の出題において、毎日の丁寧な漢字の読み・書きを学習しているか、言い換えれば日々の地道な学習の積み重ねができているかを確認したい。受験生にとって、特に難しい漢字を出題するのではなく、日々の丁寧な漢字学習が得点に反映される出題を心掛けている。
（二）論理的文章（評論文、説明文等）では、筆者の論点、主張を正確につかむ力を見ることを意図している。また問題文中の情報を正確に把握する力を見ることも意図している。このような力を養う過程で必要となるのは、「語彙力」「別の言葉で言い換える力」「論の流れを構造的に把握する力」「論を俯瞰したうえで細部を解釈する力」「細部から論の方向性をつかむ力」である。これらの力について各設問を通して総合的に見る。
（三）文学的文章（小説、随筆等）の出題では、ストーリーを正確に把握したうえで、出来事の因果関係、場面の状況、登場人物の心情などを、描写や会話を手がかりにして正確に読み取ることができているかを見る。
＊記述問題について
記述問題の出題方針は、独創的な発想や表現力を見るというものではない。記述問題を通して確認したい力とは、設問の意図、要求を正確に理解し、問題文の中から必要な部分を設問の意図、要求に合う形に編集し、言い換える力である。
算数
次の力がどの程度あるのかを特に確かめる。小問集合では、「基本事項」（当たり前のこと）を「当たり前」にできる力。大問では「イメージがわきにくいもの」を「具体化」し、「習った知識」に“言い換え”て考える力。および、「（１）でわかったこと」を「質問者の意図」を踏まえて「（２）以降で有効に活用する」力。
社会
・地理；基本的な事項をしっかりと理解しているかどうか、また、単に用語を暗記するだけではなく、関連事項まで踏み込んで学習しているかどうかを問う。
・歴史；時代や分野に偏らず、日本の歴史について一通りの知識を正確に習得しているかどうかを問う。正しく漢字で書けるか、類似用語と区別できているかに注意すること。
・公民；政治や経済に関する基本事項だけではなく、グローバル化する現代に関する事項を出題することもある。日頃から様々なことに関心を持ち、新聞やニュースに触れておく必要がある。
理科
理科は、物理・化学・生物・地学の各分野をほぼ均等にまんべんなく出題。理科に関する基本的な知識を問うもの、その知識をもとに与えられた図や表の値を使って思考力を問うもの、実験の条件をもとにグラフなどの結果から考察力を問うもの、そして話題となっている自然現象や身近な自然現象を問うものなどを取り入れながら出題する。
受験生には、まず基本的な知識を身に付け、オーソドックスな問題の演習を繰り返すことはもちろんだが、過去問を通して応用力を付けることや、観察・実験などの実体験や、新聞やテレビのニュース等から今世界で起こっている「現在の科学の世界」を意欲的に学び取ることを望んでいる。
③入試の特色
〇「正答例の掲示および配布」→保護者控え室にて、各教科試験終了5~10分後に模範解答の掲示を行う。また、2限の算数終了後、国語・算数の正答例を、4限の理科終了後、社会・理科の正答例を配布。
〇試験問題は、受験生が持ち帰ることができる。→正答例は保護者の方に配布しているので、自己採点や次回の試験に役立てることができる。
〇「不合格者への点数公表（校内での合格発表の時間）」→再受験する際の目安にするとともに、長い間勉強した結果を知り、今後に生かすことができる。
〇繰り上げ合格を発表する場合は複数回実受験者から選出→複数回実受験者の中で、他回の受験状況を見て選出している。ただし、同じ1点差でも声がかからないケースがある。
本郷中学校ホームページ（入試情報）