受験が近づくにつれ、お子さんの勉強や成績、精神面の不安など、悩みや心配事も大きくなってきます。そんな受験まっただ中の悩みを、中学受験のプロである藁谷塾長にぶつけてみました。キーワードは「信じる」ことだそうです。これを参考に、受験をうまく乗り切ってください。
Q 過去問との相性が悪く、受験校に不安が
志望校はほぼ決まりましたが、第一志望は過去問との相性が悪く、なかなか合格点に届きません。過去問との相性も大事だと聞き、このままでは第一志望校を変更したほうがいいのではと悩んでいます。ただ、子どもはその学校へのあこがれが強く、とても行きたがっています。過去問との相性が悪くてもチャレンジしたほうがいいでしょうか。
A 相性の悪さを乗り越えるガッツが必要
過去問との相性は確かに重要です。相性が悪いということは、その学校に望まれていないとも言えるからです。といって、お子さんが行きたがっている学校を、この期におよんでやめられますか。直前の志望校変更は、お子さんも動揺するので、避けたほうが賢明です。
過去問の出来を塾の先生に分析してもらい、どのような対策を立てればいいかを聞いて、それに沿った勉強をすることです。ご家庭で勉強を教えている場合でも、過去問の扱いや分析などは、プロである塾の先生に任せたほうが確実だと思います。ただ、過去問で点がとれていないと、本番も難しいのは事実で、例えば、記述ができないお子さんが記述中心の学校を受ける、それは合格が難しいと判断し、避けるべきでしょう。必ず合格のとれる学校を併願しておくことも必要です。
Q 親の思いがプレッシャーに?
妻が熱心に子どもの勉強などを見ています。特に秋以降、成績が伸び悩んでいることもあり、子どもがときどきマンガなどを読んでいると、激しい口調で怒っていることもあります。周りから見ていると、妻の思い入れが強く、それが子どもの重圧にならないかと心配です。
A 今こそ、お父さんの出番です
まず、勉強はお母さんが見るのをやめ、塾の先生にお任せしましょう。学力はあるのに、ケアレスミスが多くて点がとれないお子さんは、家でお母さんなどが熱心に勉強を教えているケースが多く、お子さんがせかされたり、すぐに口を出されたりして集中できなくなっています。このような状態で何ひとつ自分の力で達成したことがなければ、自分に自信が持てません。
また、親がとても熱心なのは、成績が悪ければ、子どもは自分を責めるようになります。マンガやゲームに逃げるのも、親が手をかけすぎた結果です。子どもは実は「まじめ」なのです。そのように受け止め直してみれば、お子さんの態度・現象が理解できるのではないでしょうか。お母さんは心を鬼にして、お子さんをそしてご自身突き放してみては。
お父さんは、お子さんと話をし、その悩みにいっしょに付き合ってください。そして、お父さんが精神的な支えでいてあげれば、子どもは安心します。「人生は一生懸命生きることが大事で、結果だけじゃないんだ。たかが中学受験で人生のすべてを決められてたまるか」など、それくらい言ってあげてください。お子さんの自信になるような言葉なら値千金です。
出典:【学研】中学入試どこを受ける「うちの子ホントにだいじょうぶ」Q&Aより
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