【立教女学院中学校】教育関係者説明会レポート 2024年度入試情報&2023年度入試結果他(2023/05/28配信)

校長挨拶(浅香美音子校長)

4月から校長を務めている。この3年コロナ渦の中で生活の変化にともない世の中のITC化が急速に進んだ。学校でも緊急事態宣言後、休校時にはコンピューターを使って様々なやりとりができるようになったが、やはり学校の基本は顔と顔を向き合いお互いに笑いあい、普通の空間で共通の時を過ごすことにあると私たちは考えている。今、通常の生活に戻ったこの時にこそ学校の役割の原点に立ち帰って、生徒の心の成長に寄り添えるように努めて参りたいと思う。

米国聖公会の宣教師として日本に派遣されたC・M・ウイリアムズによって1877年(明治10年)に創立された。文京区湯島で、生徒6名で始められた。当時は、女性が一人の人間として尊厳や価値を十分に認められていない時代にあって、神の前では人はみな平等である。つまり、女性もまた一人の人間として男性と等しい価値をというキリスト教の価値観のもとに始められた。以来、立教女学院は高い知識と豊かな人間性をもつ女性の育成を目指して、今日まで146年間多くの困難を乗り越えながら女子教育を行ってきた。校舎は広い廊下と高い天井が特徴で、このゆとりこそが生徒たちの心の成長に寄り添い、自分の生き方を求めて迷い苦しむ中高生たちを下支えしているといえる。創立以来変わらず本校が目指してきたのは、6年間の学びと心の成長がやがてはミッションスクールで学んだこととしての精神の重みとなり、広く世界の平和の実現へ向けての力となっていくこと、高い知識を身につけるのはもちろん、しかし、その力を誇るのではなく、また自分の利益や名誉を得るための道具として使うのではなく、それぞれの人間性を高め、謙虚に他者のため、隣人のため、最も弱い立場にいる人のために用いる人となることが本校の目指す教育である。そして、常に自分の考えを持つことを求める。周りに流されることなく、何が間違っていて、何が正しいのかを自分に問う、主体的に考え行動できる人であってほしいと考える。

私たちは、新しく入学してくる生徒たちとの出会いを大切にしたいと考えている。その初めての出会いが2月1日に先立って行われる面接である。ここ3年間はコロナの影響でやむなく中止にしてきたが、2024年入試では面接を再開する。入試要項の中でもし、効率の良さを求めるなら面接など無くしても良いだろうし、また合否に関係ないなら面接など必要ないと思われるかもしれない。しかし手間のかかるものの中にこそ大きな意味があると私たちは考える。受験生に直接お会いすること保護者の考えをお聞きすること。どのような小学校生活を送ってきたかを直接ご本人からお聞きすること、そこからすでに将来の生徒との関係が始まっていると考え、面接を大切にしている。面接は出会いの場である。だから、心配せず、自分の考えていることを自分の言葉でお話いただければ大丈夫である。

また2025年度から帰国生入試を一般性入試と同じ2月1日に、算数と国語の2教科で、一般入試と同じ問題を用いて行うこととした。約30年前の1994年に、帰国生入試が始められた当時と社会情勢が変化してきたこと。海外でも塾での学びが可能になり、日本国内で学んでいる受験生とかわらず十分な受験準備ができるようになってきていること。また帰国生入試が単なる一般入試の練習、あるいは、一般入試に先だつ進学先の確保としての位置づけでしかなくなり、また、そもそも海外赴任の数が減少しているのも理由の一つである。私たちが求めるのは、立教女学院で学びたいという生徒です。本校の帰国生入試の持つ意味が受験の練習や進学先への確保へと変わってきてしまった今、これまで30年にわたって12月に行ってきた帰国生入試はその役割を終えたと判断し、2025年度入試からは、本当に立教女学院で学びたいという生徒との出会いを求めて、一般入試と同じ問題で同じ日に行う新たな帰国生入試を始めることにした。詳細は、2024年4月以降HPでお知らせする。

立教女学院中学校ホームぺージ

https://hs.rikkyojogakuin.ac.jp/

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