城北中学校2022年の入試
2022年度の城北中学入試は2021年度と同様の日程、試験科目で予定されている。正式な募集要項は2021年9月初旬に公式のホームページにて発表予定。
第一回 2/1 115名
第二回 2/2 125名
第三回 2/4 30名
どの回も、国語(50分100点)・算数(50分100点)・社会(40分70点)・理科(40分70点)の四科目の入試となる。 中学入試の試験範囲の変更予定はなし。
2021年度もすべての回でインターネット出願・合格発表・手続きとなった。連続5年目。出願の日程は昨年と変更なく,書類の登録と受験料の支払いが12/20から, 受験票の印刷が1 / 10から行われた。12/20初日の受験料の支払い者数は(233 → 235) と昨年並み。最終的には1回( 2/ 1 )は(436 → 436) , 2回(2/2)は(777→723 ) , 3回(2 /4)は(411 → 433 )となった。1回は昨年と同数, 2回が減少、3回が増加だった。2020年12月末時点の4模試からの志願者状況からの変化は1 , 2回は少し減少, 3回は少し増加となった。
2月4日の14 : 00に1回と2回の手続きが締め切られたが, 1回は120名(昨年 119名) , 2回は173名(昨年153名)が手続きした。1 , 2回の手続き数は合計で昨年よりも21名増加した。そのため,今年度の3回の合格者は36名、倍率は7.5倍と非常に厳しい入試となった。最終的に追加合格はなかった。
ここ数年追加合格はなくなっている。2021年度の城北中学の入学者は274名。
2/28にコロナ対応の追加入試が行われた。1 , 2 , 3回と同様に4科目の入試が行われた。
入試情報
3回の入試とも国語、 算数、 理科、 社会の4教科の合計点(340点満点)で合否を判断。
特定の科目による、いわゆる「足切り」は3回ともなし。また、帰国生、複数回受験者への優遇あり。
第一回 2月1日
城北中学校を第1志望とする受験生が中心の入試。例年、合格者の手続き状況も良いため、追加合格者は想定していない。標準的な難易度の問題が多く出題される。
募集人員 男子 約115名
志願者数 436
受験者数 403
合格者数 134
倍率 3.0
試験教科 国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 50分 50分 40分 40分
配点 100点 100点 70点 70点 340点
合格最低点 198
受験者最高点 265
受験者平均点 57 48 45 30 180
合格者平均点 63 60 51 39 213
第二回 2月2日
2月1日に城北中学や他の中学を受験した受験生(併願者)が多く受験する。学力の接近した受験生が集まり、数点の違いで合否の分れる入試となる。手続きの状況によっては追加合格がでる場合もある。標準的な問題の他に難易度の高い問題も加わる。
募集人員 男子 約125名
志願者数 723
受験者数 572
合格者数 311
倍率 1.8
試験強化 国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 50分 50分 40分 40分
配点 100点 100点 70点 70点 340点
合格最低点 180
受験者最高点 281
受験者平均点 53 46 46 35 180
合格者平均点 60 56 51 43 210
第三回 2月4日
募集人数が少ないため、 年によってはかなり高い実質倍率となる場合もある。問題は標準的な問題の他に独性の高い問題が加わる場合もある。
募集人員 男子 約30名
志願者数 433
受験者数 270
合格者数 36
倍率 7.5
試験強化 国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 50分 50分 40分 40分
配点 100点 100点 70点 70点 340点
合格最低点 201
受験者最高点 245
受験者平均点 45 45 45 27 161
合格者平均点 59 66 53 38 216
入試解説
国語 問題構成はすべての回で共通で、大問1小説(90点) 大問2 漢字(10点)
読解問題では長文記述に加えて、40字程度で答える短文記述の問題を出題。答えのポイントに対して文字数が少ないので、対策として普段から文中の言葉を端的に言い換える練習が必要である。自分の考えを述べる積極性、表現力のある生徒が求められており、記述問題の配点が高くなっており、部分点も広く設定されている。主語がない答案、文末の不備、句点の不備、誤字・脱字、話し言葉の解答は減点。また、指定された字数に満たない、あるいは超過した解答は0点になるので、要注意。漢字は、字の巧拙よりも、丁寧に正しく書くことが求められている。
算数 1回 2回 3回
1 四則計算(2題) 四則計算(2題) 四則計算(2題)
2 小問集合(6題) 小問集合(6題) 小問集合(6題)
(1) 速さ お金 カード
(2) 面積 角度 角度
(3) 平均点 約分 植木算
(4) 角度 重さ 仕事算
(5) 軌跡 面積 軌跡
(6) 規則性 軌跡 面積
3 立体図形 演算ルール 立体図形
4 点の移動・速さ 立体・紙貼り 場合の数・規則性
5 正方形分割操作 時計算 電車の通過
例年、各回ともに小問集合が2題、大問が3~4題。すべて答えのみ解答で、取り組みやすい順番に問題が配置されている。単位はあらかじめ解答用紙に記載されている。小問集合には、計算問題、割合、規則性、場合の数、図形などの分野からよく出題。後半の大問ではグラフを読む問題、文章題、場合の数、図形問題(平面、立体)などの思考力を問う問題が出題されている。部分点は、分数の約分わすれ以外には基本的になし。仮分数と帯分数はどちらでも正解。
社会 一回 二回 三回
1地理分野 グループワーク 中部地方 オリンピック
2歴史分野 通史問題 通史問題 通史問題
3公民分野 国際・憲法、内閣 裁判所・環境問題 現在の暮らしから
地理では、地図・グラフ・表の読解問題がほぼ毎年出題される。計算問題や地形図の読み取り問題も出題されることがある。また、時事問題を絡めた設問も多い。
歴史は、すべての時代から出題される。問題のパターンは変化していないので、過去問をなるべく多く入手し、同様の問題になれること。
公民では、国民主権、基本的人権、平和主義など憲法に関連する設問が多い。時事問題を絡めた設問も多い。時事と関連して国際問題が問われることもある。ニュースを見ておくこと。
理科
一回 二回 三回
1 動滑車 浮力 振り子
2 音 光の速度測定 回路切り替えスイッチ
3 アンモニアの発生・捕集 アンモニアの発生・捕集 物質の溶解度
4 動物のからだの仕組み アンモニアの噴水 動物の体のつくり
5 植物のつくり・働き 顕微鏡 植物のつくり・分類
6 火災・防災 動物と植物 断層と力の関係
7 星の明るさと距離 大気の安定性 地質調査
物理・化学・生物・地学の全分野から、ほぼ偏りなく出題される。
配点は、物理20点、化学20点、生物15点、地学15点で、合計70点。
漢字指定の問題のみ、漢字での解答。指定が無ければひらがな、カタカナで問題ない。また、とめ・はねなどの細かいところは不問。
城北中学では実験・観察・実習の時間を多くとって思考力を養うことを大切にしているため、単なる暗記問題ではなく、実験・観察に基づく問題、計算力を問う問題、グラフ作成、作図、記述問題、生物の絵を描く問題(第三回のみ)などが出題される。
城北中学とICT教育について
1.城北の考えるICT教育とは
これからの未来の教育では、従来の知識偏重の一斉型授業ではなく、生徒自らが学び思考力、判断力、発信力を身に着けることができる授業が求められている。城北高校では、ICT教育の目標として、生徒が持つクリエイティビティを根幹として「自ら考え」「生み出し」「発信する」能力を身に着けるための学びを、ICTを基盤とする充実した設備と授業でサポートすることを掲げている。
2.総合学習の中の「情報」
城北中学では、総合学習の週一時間を利用して独自の「情報」の授業を行う。授業の内容は大きく五つに分けられる。(1)アプリ作成や動画・音楽・ポスター制作を行う「クリエイティブ」を中心に、(2)パスワードの設定やネット上での印象操作などについて学ぶ「リテラシー」(3)機械を命令に従って動作させる「プログラミング」(4)アプリを利用して説得力のある発表を行う「プレゼンテーション」を身に着け、それらを総合的に活用し(5)年間を通じて一つの物事について調べ、身に着けたスキルを活用して発表を行う「PBL」(Project Based Learning)を完遂する。これらの一連の授業で、生徒は社会で活躍するためのインターネットスキルの地盤を固めることができる。
3.Pepper君
「情報」の授業では、ヒト型ロボットであるPepper君を用いて学習を行う。プログラミング授業ではPepper君の動かし方を学び、PBLではプレゼンにPepper君を活用する。
4.中学卒業研究・卒業制作
総合学習の一環として、PBL「卒業研究・卒業制作」を行う。授業で繰り返し行ってきた、調べる→ディスカッションする→まとめる→発表する のプロセスの集大成として、自身でテーマを決め、「情報」で身に着けたスキルを駆使しながら研究・実践→発表を行う。研究内容は(1)自然科学系分野(実験・観察・環境問題・数学・プログラミング) (2)人文・社会科学系分野(歴史・地理・社会問題・スポーツ) (3)音楽・美術・映像系分野(自分が興味を持った分野全般)の3つから選ぶ。クラス内で発表を行い、学年内の優秀者は中学修了式の壇上で発表を行う。6月~7月に研究計画書を提出し夏休みにレポートを作成し、秋から冬にかけてプレゼンを準備し、2月に発表を行う。長期的な実施計画にICT教育を応用することで、情報機器の使い方やリテラシーを身に着け、活用できるようになる。